我が家の失敗談です。恥ずかしながら、ご参考になればと思います。
今回は「ドアが開けづらい」についてです。
うわぁ、これ失敗しちゃったな~と、最近、改めて思った点です。
実際、何が失敗だったのか(図解)
図:壁と壁に囲われたドア
何が失敗だったか、すぐにお分かりになりますでしょうか?
①人が一歩さがる必要がある
②介護スペースとしては十分ではなかった
①ドアの横に、並行して壁やスペースがないと、引いて開ける時に、扉の分、1歩下がらなくてはならないこと(扉にぶつかる)。
気づいてみたら、我が家の場合、こういった壁と壁に引っ込めてしまったドアが多い。
原因は、外側に開け放つことができれば、OKとしか思いつかなかった点。それと、メーターモジュールを採用していたので、イコール=開口部や幅が尺モジュールより広いから大丈夫、と思い込んでしまっていたこと。
使ってみないとわからなかったのです。
②介護時など、車イスの横に自分が立てない
そもそも壁に囲まれていて、ドアの横にゆとりのスペースがなく狭く感じる
解消例:並行して壁やスペースがあるところに、ドアを配置する、引き戸なら、使い勝手としては、更に良いでしょう。
アイデア:ドアの開き方は外開き重視
ドアなら、内開きよりも、外開きが良いと思います。
内開きを嫌った理由:
安全性。万が一、誰かがドアの中側で倒れたりした場合、内開きだと、ドアが開けれません。
最近の住宅ではトイレのドアは、安全性の理由から、外開きが基本。
居室など、部屋のドアは、内開きが基本らしいです。
なぜなら、外開きにすることで、狭い廊下側に扉がくると、何かと不便。いきなりドアが開いて、廊下側の人にぶつかる可能性もある。
部屋に向かってドアを押して入るようにすれば、危険性も回避されますし、招き入れるという点からも、内開きが、向いていると言えます。
しかし、トイレに限らずですが、我が家は、ほぼ外開きにしました。廊下でのぶつかりや危険性もなきにしもあらずですが、部屋に向かって内開きにしてしまうと、部屋が狭く感じるかなとの思いです。
このアイデアは、良かった点としています。
現状と今後の使い方
今回、なぜ、改めて失敗したなと思ったのか。
こんな失敗は、我が家だけではないか?と思う。
誰かが教えてくれれば~、と思いました。
引いて開ける時に、扉の分、1歩下がらなくてはならないことは、使ってみて、なんとなく、わかっていました。(これも重大で、気をつけないと足元もぶつけます)
→この問題は解消できないので、気をつけるしかないです。
今回、身内の介護(今後も単発的に)をすることになり、車イスでの室内移動が必要となったのです。車イスを購入し、何度か練習。とりあえず、トイレと洗面に車イスで移動する際の、シミュレーションを行った時でした。
壁と壁の間に、ドアを引っ込めてしまったことで、横からのアプローチができず、トイレのドアがなんとも、開けづらい。(外開きなのに)
→結果、直前まで車イスを移動させておき、すき間から、自分が先にドアを開けに行き、そのまま車イスを手前から、引き寄せることで、動作の軽減としました。やりようで、何とかなるものですが、そういったことも考えて、設計に活かしておきたい点の1つです。
まとめ:失敗しないために
間取りにはどうしても、制限がででしまいます。
おそらく、すべて完璧はないでしょう。
でも、より快適に近づけることは、可能だと思います。
- 建具全体のイメージを決めて、間取り計画
引き戸か、ドアか - 建具に限らず、どうしても、平面図だけではイメージをつかむのは、難しい。
自分の体で動いてみるなど、実際に動線を行き来してみる。 - 特にトイレや洗面など、使う頻度が高い建具については、よくよく検討された方が、良いでしょう。(開口部の有効幅も含め)
- ドアもおしゃれですが、引き戸もおすすめ。(好みもありますが)
設計上で可能ならば(戸を横にスライドさせる壁面が必要となる)、開けっ放しができるのでおすすめです。 - アドバイスを求める
- 実例集などの情報収集
- 実際のものを見てみる(完成現場見学会や住宅展示場に行く)
- 気になる、理想に近いものがあれば、図面上でのスペースも確認しておく
- 柱がきたり、図面にはまらない場合もあるので、プロにしっかりと確認してもらいましょう
その他、建具の種類も色々あります、細かなところまで、チェックしてみることが重要です。
どうぞ、使いやすく、快適な住まいとなりますように。
以上、「我が家の失敗談:ドアが開けづらい」でした。