「収納」、どこのご家庭でもきっと大きな課題ですね。
そもそも、各空間に合った、収納スペース(壁式クローゼット、WIC、納戸など)が確保されていれば、とりあえずあまり頭を悩まさずに済むのかもしれません。
本日は、収納(家具)を考える時のポイント、「収納(家具)は3つのタイプで考える」ということを、まずはおさえてみたいと思います。
大きくわけて、3タイプです。
- 置き家具
- システム収納
- 造作(ぞうさく)家具
置き家具
その名の通り一般的に、置くタイプの家具です。
メリット
- こだわらなければ、比較的手ごろな価格から揃っている
- 組立品、完成品などがあり、DIYがお好きな方にとっては○
- 同じシリーズで要望にぴったり合えばラッキー
- 位置の変更が容易にできる
- 買い替え時、大掛かりにならない
デメリット
- 価格の面では、3タイプの中で一番低めかもしれませんが、意外と高いです。
- 思い通りのサイズを見つけるのが大変(幅・奥行・高さ)、自由度低めかも
- 色・デザインなど、統一感を出すのが難しい
- 壁との隙間が気になる
- 組立品の場合に多い、仕上がり具合のいまいち感は否めません
- 正面は良いが、横サイドの仕上がりも気になる
- 転倒防止、安全面、など十分な対策を
システム収納
ユニット収納とも呼ばれます。
幾つかのパーツや箱を組み合わせてつくる収納家具。様々な用途に対応できます。
置き家具と造作家具の中間的なものでしょうか。
メリット
- 空間に合わせた、組み合わせの幅が広がる、自由度高め
- 同じメーカーのものにすれば、統一感が出ます。
- 壁面に固定するなどの、工事が必要になりますが、転倒防止・安全面で○
- 造り付けに、より近い完成度
デメリット
- 早い段階での計画が必要
- 壁面に固定するなどの、工事が必要
- 価格は比較的高額になりやすい
- 動かせない
- 気軽な買い替えとはいかない
造作家具
造り付け家具とも呼ばれる、建築と一体となったオーダー家具です。
メリット
- その完成度のすばらしさ
- 高級感
- 要望にあわせて作るので、プラン・デザイン・色などの自由度が高い
- オリジナル、オーダーメイド
- 建物と一体化しているので、例えば照明の組み込みなどもアイデアのひとつ
- 転倒防止・安全面で○
デメリット
- 設計段階からの計画は必須
- 価格は3つのタイプの中で、おそらく一番高額となるでしょう
- 後から位置を変更したり、つけ加えたりするのは、難しい
- 買い替え時、やり直し時は、大掛かりなリフォームになる可能性もあり
その他分類
その他、上記3つの分類とは別のとらえ方をざっとあげてみます。
購入方法は、ネット通販・家具屋さんなどがあります。
- セミオーダー(高さ・幅など)
- 天井突っ張り式
- 手軽な壁面収納風
- 手軽なシステム収納風
- 造り付け風
ポイントとまとめ
とくに新築時は、設計段階からの、綿密な計画をおすすめします。
- そこに、何を、どれだけ、置くのか(収納したいか)という、ものの「量」
- 使用(収納)する、ものの「頻度」「場所」
- その為に必要かつ適した「幅」「奥行」「高さ」など
住んでみて、実際使ってみないと、わからないこと、後から気づくこともあります。
でもやっぱり、「最初から」の方が、キレイにまとまるのではないかと思います。
「後からだと、なかなか出来ない」とは良く聞きますが、これってホントです。
結局、同じ位の金額になる場合も、追加の予算がない、など。おうち全体で考えますと、お金がかかるところは収納(家具)だけではないですからね。
あとあと後悔しないように、ぜひぜひご注意を。
もう少し具体的なことについては、空間別に別記事にまとめてみたいと思います。
おまけ:もし失敗しちゃったら?救いの手?最終手段はリフォームということもありますね。プチリフォーム、私、最近気になります。